神社本庁
神道への誘い
日本は祭りの国
八百万神(やおよろずのかみ)といわれるように、多くの神さまが神社にお祀(まつ)りされています。また、そうした神さまを日本人は各家庭でも神棚にお祀りしてきました。
私たちの信仰は、日々の生活のなかで育まれ、地域の人々の祈りや信仰によって神社が創建され、お祭りが行われてきました。敬神生活という言葉があるように、日常の生活のなかに神々を敬う心があり、お祭りを節目とする生活が、日本人の心情や国民性を育んできたともいえます。
私たちは、挨拶のなかで「おかげさま」という表現をよく使います。日本人の生活感を最もよく表わした言葉といえます。自然の恵み、永い歳月をかけて培われた歴史や伝統の恩恵のなかで生き、多くの人々の営みに支えられながら存在しているという実感を、こうしたごく短い言葉のなかで表現してきました。そして恩恵に対する感謝の気持ち、豊かな生活への祈りをお祭りに込めてきたのです。