神社本庁
神道
宗派神道
宗派神道は更に教派神道と神道系新宗教とに分類される。教派神道の中には明治維新(1868)以前から宗教活動を開始していた教祖を持つ教団もあるが、それらを含めて明治に神社が国家の行う祭儀の場として一般宗教と区別された時(1882)以後(所謂国家神道時代)、神道教団としての活動を開始した信仰グループで、一派独立順に黒住教・神道修成派・出雲大社(おおやしろ)教・扶桑教・実行教・神習(しんしゅう)教・神道大成教・御嶽(おんたけ)教・神道大(たい)教・禊教・神理教・金光教・天理教(但し、天理教は1970年に教派神道の連合を脱会し、自ら神道ではないことを表明している。)を含む。これらの教派は夫々教祖を持ち教義を建て、伝統的な天神地祇を祀り儀礼も伝統的な神道祭式に則っているが、中心神格を立てる例が多い。これに対して神道系新宗教の場合は、仏教や儒教、陰陽道など民間信仰と習合した傾向が顕著であり、一神教の性格を示すものさえある。