神社本庁
神道
民俗神道
民俗神道は制度化されること無く民間に行われて来た習俗としての神道で、本来神社神道とは一体不離のものであったと考えられるが、四十代天武天皇の時代(673~686)に既に国教であった仏教と並んで、伝統的な日本独自の神祇祭祀についての国家的制度が確立された時に分離し、それ以後、民間に於いて徐々に独自の発展を遂げ、仏教・儒教・道教・陰陽道とも習合して複雑な姿を取るようになるが、それらの中、本来の神道信仰である姿を失っていない信仰習俗を言う。例えば今日でも農村地帯では専従の神職が関与することなく、頭屋(とうや)と称する輪番性の一年神主(しばしば少年である場合もある)が中心となって土地の神を祭る祭儀が行われているが、更に神社とも関係する一般化された習俗では、年中行事と通過儀礼とを挙げる事が出来る。