神社本庁
神道
B 通過儀礼
1)通過儀礼の始まりは初宮詣(はつみやもうで)で、男女とも生後約一月の後、晴着を着た母に抱かれて、家族と共に産土社に詣で、神による認知と祝福とを受ける。
2)次は七五三と通称される儀礼で、男は五歳、女は三歳と七歳の二度、神社に詣でて無事成長の報告をし、神の祝福を受ける。
3)その次が成人式で、今日では男女共二十歳、殆ど市町村の公的機関が祝福の行事を行うようになったが、そうした無宗教式の儀礼が行われた後、神社に詣でる者が多い。
4)結婚式も本来通過儀礼の一つで、歴史的には家庭の祖霊棚或いは仏壇に報告し、自家に親族・地域・近隣の人々を招いて祝宴を開き、共同体に独立した社会人として紹介するのが伝統であったと思われるが、明治時代(1868~1912)から神社で儀式を行うことが例となった。現在では仏教やキリスト教会で行う者もあり、僅かながら無宗教式で行う者も出現している。