伊勢神宮と
全国の神社の
関わり
神社本庁が「本宗(ほんそう)」と仰ぐ特別な社、
伊勢神宮
伊勢神宮は、三重県伊勢市とその周辺に鎮座する、125のお社の総称で、正式名称は神宮といいます。
その中でも皇大神宮(こうたいじんぐう)(内宮(ないくう))にお祀りされる天照大御神(あまてらすおおみかみ)は、皇室の御祖神(みおやがみ)として貴い存在であるとともに、常に私たちをお守りくださる日本の総氏神さまとも呼ばれ、全国8万社の神社の中でも特別に尊いお社です。
しかし、本来神社には、寺院などに見られる「本山末寺」のような地位の上下を表す関係性はありません。では、伊勢神宮と全国の神社にはどのような関係性があるのでしょうか。
「話し合いによる解決を重視する精神」
神道の祝詞の中で古い形態をのこす大祓詞(おおはらえことば)には、八百万(やおよろず)の神々が集まり、話し合いを重ねた結果、皇孫に日本の国を安らかな国として治めるようにと御委任なされたことが記されています。
神々は、それぞれの神々の立場を尊重し、話し合いの精神を以て諸事を決定されていたことが分かります。こうした考え方は現在の私達にも受け継がれる、大切な心です。
伊勢神宮と全国の神社
先述の神々の関係性は神社についても同様にいえることです。
現在、全国神社の総意のもと、神社本庁は神宮を本宗と仰ぎ、神社本庁のもと、神社ごとにそれぞれの神々をお祀りし、祭祀(さいし)が厳粛に執り行われるようつとめています。
用語解説
天照大御神がお祀りされ、伊勢神宮において最も尊いお宮。正式名称は皇大神宮(こうたいじんぐう)。
心身の穢れ、罪、過ちを祓い清めるべく奏上される祝詞。6・12月の大祓式の際に神職が奏上する祝詞。
八百万(やおよろず)の神々の中で最も尊い神さまとされ、皇室の御祖神とされる。
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