神社のお祭りとは
お祭りとは、神さまを喜ばせるための儀式
神社とは、神さまをお招きし、その場所にお鎮まりいただいた神さまへのご奉仕をする場所であり、この神さまへのご奉仕こそが「お祭り」です。
「政」も「務」も「まつりごと」と読みます。このことから、広く社会に奉仕することが、広い意味での「まつり」であることがわかります。
現在、行われる祭りは2種類
現在、神社で行われているお祭りは、大きく分けて次の2種類があります。
1.神社自体が行う祭り
神社自体が行う祭りには、その軽重によって大祭(たいさい)、中祭(ちゅうさい)、小祭(しょうさい)、諸祭(しょさい)に分けられます。
大祭には例祭(れいさい)や祈年祭、新嘗祭(にいなめさい)のほか、神社のご鎮座に関わるお祭りが執り行われます。
中祭は歳旦祭(さいたんさい)、元始祭、紀元祭、天長祭(てんちょうさい)、昭和祭、神嘗奉祝祭(かんなめほうしゅくさい)、明治祭など皇室と関わりの深いお祭りが区分されています。
2.氏子崇敬者の依頼に基づき行われる祭り
氏子崇敬者の依頼に基づき行われる祭りは、入学・卒業や就職や人生の節目に関わる報告祭・祈願祭などが挙げられ、神社によっては諸祭として行われます。
また、家内安全や商売繁盛、安産、病気平癒、厄除けなどの諸祈願、さらにはお宮参りや七五三参り、結婚奉告祭などもこれにあたります。
いずれも神さまに神饌を捧げてご接待を行い、神さまに喜んでいただき祝詞(のりと)を奏上することで、神さまのご神徳をいただいて皇室を始め天下、地域の安寧と発展、さらには願い事をする氏子崇敬者の繁栄を祈るものなのです。
用語解説
お祭りの区分のひとつ。大祭・中祭に比べ小規模なお祭りのこと。
氏子崇敬者からの依頼により行われるお祭りのこと。ご祈祷や地鎮祭などがこれにあたる。
祭典に奉仕する神職が神さまに奏上する言葉のこと。