神輿・山車

神輿とは「神さまの乗り物」

全国の神社で行われるお祭りのなかでも、特に神輿の渡御(とぎょ)は人々の熱気にあふれる、勇壮な神事です。
神輿は、神さまの御霊(みたま)を奉安する乗り物・輿のことを言います。
その形は四角や六角、八角形のものもあり、社殿の形を踏襲したものが多く、屋根には鳳凰などの飾り物をつけたり、紋が施されていることもあります。

輿とは天皇や貴族などが用いていた乗り物

輿とは、元々は貴人が用いた乗り物の総称です。
中でも天皇の行幸に際して用いられた「鳳輦(ほうれん)」や「葱華輦(そうかれん)」が基となり、神さまを奉安する際にも用いられるようになったと言われています。
平安時代以降、神輿による神幸が広く普及するようになると、その様式もそれぞれの時代の意匠に伴ったかたちで変化していきました。
近世に入ると、お祭りを支える町人層が富裕になるのに従って、神輿渡御もさらに盛大となり、現在に至っています。

山車とは?

山車は「だし」と言い、屋台に車輪がついた形で、綱などで引いて移動することが特徴です。
子供達や囃子方などを乗せてお囃子や芝居を見せる移動舞台型もあります。

有名なものとしては、京都八坂神社の祇園祭で曳かれる山鉾です。
近世までは、各地で豪華な山車が引かれていましたが、近代化により電線が張り巡らされたことなどにより巡行が難しくなり、近年では減少傾向にあります。

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