(整備した階段) (神殿設計図)
実施状況の詳細
階段は平成23年完成。
- 神殿は平成27年春より着工予定。
- 参集殿整備はプレハブ増築予定(水回り、屋根、外壁については検討中)。
当社は、北海道の中では都市部に位置する札幌にあるが、創立以来神職が常駐していなかった歴史が示すように、地元の年配の方達には神社に対する意識の低さがあり、大変苦労した。この石山地区には約4,000戸の住民がおり、今回町内会等の協力を戴き、全戸へ趣意書を配布した。約1,900戸の募財で目標の100,000,000円に対し、55,000,000円が集まった為、神宮より譲与戴いた古材を基に40,000,000円で建設を開始。
経費
- 階段 5,500,000円
- 神殿 40,000,000円+備品装飾品代
- 参集殿はプレハブで建設。
- 事業費
成果
厳しい状況は変わらないが、伊勢の神宮からの古材譲与の知らせにより、建設業者とも宣伝を含めたプラスαで了解して貰い、決定出来た。
この決定には、神社庁、神社本庁、そして神宮に、神職として日々邁進してきた事を認めて戴けた事が繋がっているのだと思い、有難く感じた。
今回の事業においてこれほど地域の方々に周知して戴けた事業はなかった。多くの方々より激励を戴き、神社への理解度は上がってきていると感じた。
問題点
- 神殿建設が良い状況に転じた事を、地域の年配の方達が気にかけている。
- 建設費以外の事業費について呼び掛け中である。
反省点並びに改善点
地域の事業であるとの方針で進めていったが、やはり地域の人を一つに出来なかったこと、常に地域の年配の方達に状況を報告出来なかった事が反感を買ってしまったようである。
同種の計画を持つ神社へのアドバイス
募財活動が大変厳しい状況であるのはどこも同じだと思う。
兼務社であったこの神社の氏子地域は世帯数4,000戸、人口10,000人ほどであり、神社の歴史は130年であっても、宮司就任から13年で、募財の目標100,000,000円を達成することは難しい。地元企業も少なく、商店街組合に所属しているお店も30数件の所である。着任早々、30,000,000円かけて住居と社務所の建設を行ったが、宮司が神社傍に住むようになって8年での神殿建設着工が現実のこととなりそうである。
神職としてだけでなく、住民として地域の活動に積極的に参加することによって、認知をして貰いつつ、神社を中心とした活動の場を作ってゆく事で、多くの方々に協力して戴くことが大事だと思う。