実施状況の詳細
境内に簡易な神饌田を設置し、神前奉納のための稲作を実施した。
各行事とも当番町の児童クラブを招いて実施し、「しめ縄作り」は自宅神棚用のしめ縄を作製した。
両年とも新嘗祭(11月24日)に初穂を奉納し、25年度は神宮初穂曳に参列。
神饌田は、砂風呂を4個購入し、兼務神社総代から無償提供された土・肥料・苗を使用した。
参加者数(児童と保護者合せて)
25年度 お田植え祭(22名)/抜穂祭(20名)/しめ縄作り(25名)
26年度 お田植え祭(25名)/抜穂祭(24名)/しめ縄作り(26名)
お田植え祭・抜穂祭は、参拝・宮司講話・講師説明(兼務神社総代)の後、それぞれ実施し、終了後は境内で宝探しゲームを開催した。
しめ縄作りは、神職2名で指導し、約60分かけて神棚用のしめ縄を作製した。神饌田の稲藁では足りないため、神職知人宅から藁を調達した。全てのしめ縄に神饌田の初穂の下げを使用した。終了後、御神前にしめ縄を供え、参拝の後解散した。
(神饌田事業)
経費
神饌田事業 決算 2カ年合算
- 収入
神社拠出金 104,220円
合計 104,220円 - 支出
砂風呂 34,080円
灌漑設備 3,000円
講師謝礼 12,000円
ゲーム代 18,900円
養生・準備費 22,800円
飲料費 13,440円
合計 104,220円
成果
稲の成長を観察しに神社に足を運ぶ子供たちが増えた。
「しめ縄作り」は神棚への意識づけを意図して企画した。
「子供が毎日神棚に手を合せるようになった」「祖父母の昔の話(しめ縄は家族で編んでいたこと、昔の正月の迎え方など)を聞くようになった」「ご飯を残さないようになった」などの報告があり、総代から事業の継続を依頼された。
問題点
神饌田の規模が小さいため、1町内の児童クラブしか招待出来ないこと。
反省点並びに改善案
行事に追われ、教化の時間が多く取れなかった。
神宮に関する教化を行う時間を作っていきたい。
同種の計画を持つ神社へのアドバイス
当初はバケツ稲による神饌田を計画し、試験的に実践したが、2年に亘り穂が実らなかった。砂風呂を使用し、簡易の灌漑設備を施したところ豊作となった。
境内地が狭い当神社でも4畳ほどの敷地で神饌田としての体裁を整えることが出来た。