実施状況の詳細
役員会、神社総代合同会議にて、昭和30年後半まで奉納されていた神楽の復興計画を議案提議し、満場一致にて復興の一歩を踏みだす。趣意書を作成し復興にかかる資金集めへと進む、宮司、責任役員1名、総代会長の3名で諸役を担うことと決定。
寄付金集めは各町の総代が還暦記念に寄付金を募り、100万円の奉賛金が集まる。ここで湊山城神楽保存会の結成となる、総代会長を神楽保存会長とする。地域よりメンバーの募集を募り小学生5人によるスタートとなる、3年生、4年生、5年生、6年生2人の巫女が地域の最も大きな振興団地より選出された。これは、たいへん意外なことであった。私にとっては嬉しい極みであった。ひとえにこの地域の副総代会長の尽力によるものである。
その後、夏休み初日保護者、子供たち、神社役員で神楽保存会復興祭斎行、30歳代前半の母親達の神社での初めての体験であった。この体験が元で母親たちが2年後の神社の大きなマンパワーとなるのである。
1年目:秋季例大祭での神楽奉納、
2年目:大祭での奉納、愛媛県神社庁主催祭祀舞研修会に高学年3名参加、
3年目:大祭で「浦安の舞」奉納、
夏休み愛媛県神社庁祭祀舞講師補を招き「浦安の舞」研修会を5日間実施。
愛媛県神社庁主催祭祀舞研修会5名出席2日間。
高浜校区文化祭に出演。
あいテレビ主催『伝統文化こども教室発表会inえひめ』に出演。
2年目に伝統文化こども教室(高浜校区神楽保存会子供教室)の立ち上げ。
現在は19名の子供たちが参加している。
経費
1年目5名分の装束ほか 780,000円
2年目 研修会費用 28,000円
3年目 研修会費用、扇 70,000円
〈伝統文化子供教室より補助金による〉
成果
校区文化祭などに参加することにより神社の認知度の高まり。
総代会参加の立ち上げのため地域の神楽保存会という認識が地域にある。
子供たちの母親たちが3年目に年末、神宮大麻頒布を自発的に新興住宅団地にて奉仕。祭りに若い女性(母親)、祖父母など今までと異なった顔ぶれの参列がある。
問題点
1年目子供集めに各町の、綱引きがあり人選が困難であった。
伝統文化こども教室の立ち上げで、当該役所では、申請書に神社名が、明記されていると1度目はうまくいかなかった。
同種の計画を持つ神社へのアドバイス
資金計画であるが、先に〈伝統文化こども教室〉を立ち上げ活動を始めれば、装束等の費用は充分得られると思われる。また、申請にあたり、なるべく宗教色を抜いた、教室名にした方が地域性があり、良さそうである。