(合同祖霊祭ビデオ学習) (合同祖霊祭)
実施状況の詳細
当神社が神葬祭で関係している信徒(以降「神道信徒」という。)は約20~30世帯ほど存在している。これらを組織化して神道の教化活動の一助とするとともに、祖霊祭など近時低下しつつある祖先崇拝の思想を維持、啓蒙する活動の母体とするものである。
会のあり方については発会に当たって出た要望である「先祖祭り」の意味合いを前面に出し、「神道信徒合同祖霊祭」という形になった。
さらには、会合する機会の少ない神道信徒の会合であるので相互の懇親を深め、今後の絆を強いものとしていくためにも研究会終了後は必ず直会も行ってほしい、という意見が圧倒的であったところから、祖霊祭にあたっては応分の玉串料を提供し合い、必ず直会を行った。
また、合同祖霊祭の斎行に当たって、全員で奉唱する祭文として「大道奉仰詞」を作成した。また、この大道奉仰詞は各神道家にも配布し、例年行われている各家庭の御霊屋での霊祭でも今後家族とともに奉唱することとした。
【実施実績】
発足準備会 平成21年6月20日。(参会者6名。)
発会式並びに第1回「神道信徒合同祖霊祭」 平成21年8月9日。(参加世帯 34世帯。)
第2回 平成22年8月8日。(参加世帯 33世帯。)
第3回 平成23年8月7日。(参加世帯 31世帯。)
「大道奉仰詞」の作成(500部)、配布。(配布対象・参加全世帯)
経費
591,540円
内訳 会議、祖霊祭の開催に要した諸経費 535,590円
「大道奉仰詞」の作成に要した諸経費 55,950円
成果
「神道信徒合同祖霊祭」をほぼ定着化することができたこと。
「大道奉仰詞」の作成と配布が出来た。
問題点、反省点並びに改善案
現在までのところ特になし。
今期の3年間は試験的開催であったといえるが、開催に当たっては予想以上の良い反応がみられたので、今後は一層積極的に取り組んでいかねばならないものと思っている。それには内容に工夫が必要であり、参加者の関心を引くテーマを設けての研修会のようなものも考案していく必要があろう。長期的継続に対しては各家庭の後継者の世代が、先祖祭祀に対してどのような考えを持っているかが重要な鍵となろう。その意味では社会意識調査などに見る日本人の宗教離れの傾向に対する指摘などには注意が要る。
同種の計画を持つ神社へのアドバイス
神道家は地域的にかたまって存在し、多くは親戚縁者であったりするので、まとめていくにはその中から指導的立場の人をまず選定して、それらの人々の理解と協力を得てことを進めていくのが効果的であると思われる。