(雅楽・舞楽・祭祀舞の公演)
実施状況の詳細
平成22年7月15日開催
大学の同期でもある小野雅楽会の小野会長が7月に霧島神宮で雅楽、舞楽の指導があるという事で、島の子供達は生の雅楽、舞楽を聞いたことも見た事もないので、「ぜひ霧島まで見えるのでしたら種子島まで足を延ばして公演をしてほしい。但し経費の面で予算もなく旅費と宿泊費しか出せない、島の料理を食べるのがお礼と思って是非とも来島ください」と話したところ、快諾頂き実施となった。
当日は小野雅楽会より5名、霧島神宮より5名の計10名が来島された。中種子中学校体育館にて昼食時間を短縮し、5限目、6限目の2時間10分をその時間にあててくださった。
小野先生の雅楽・舞楽・祭祀舞の説明に始まり、演奏そして生徒達の楽器に触れ合う時間も設けることが出来た。「越天楽」は子供達も音楽の時間で勉強しており、とくに興味を示しているようだった。そして楽器との触れ合いの時間では自分達も吹いてみたりと挑戦していたが、なかなか音が出ず会場は笑いの渦だった。その後舞楽「蘭陵王」、祭祀舞「豊栄の舞」が披露された。
この公演に関しては学校側も非常に好意的で芸術鑑賞教室と銘打って「青少年に優れた芸術鑑賞の機会を提供し、芸術に関する興味、関心を喚起すると共に豊な情操を養う」という事で取り上げて頂いた。
地元役場の防災無線でも開催を呼び掛けて頂き、生徒240名、先生20名の他PTA会員、中種子町民約40名、計300人ほどが体育館で鑑賞した。
経費
212,056円
成果
急遽実施したにもかかわらず学校側が協力的で大成功だった。又この事は地元紙「南日本新聞」でも取り上げられた。
【学校長からの御礼の文】
例年になく厳しい暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。先日は本校において雅楽・舞楽の観賞会を開いて頂いたことに、厚くお礼を申し上げます。午後の大変暑い時間帯にエアコンが効かない体育館だった為、大変なご苦労をおかけしたのではないかと恐縮しています。高台を前に着装された皆さんが舞台上に並ばれた姿を見ると、中学校の体育館が雅やかな雰囲気に包まれました。また、演奏が始まると、日常とは異なる、別世界に身を置いている感覚に襲われたのは私だけではなかったと思います。今回の観賞会は、鑑賞だけでなく雅楽の歴史に関する説明、楽器に触れる場面なども設けていただき、生徒が我が国古来の伝統文化に直接触れる、大変貴重な機会になったと確信しています。このような機会を与えてくださったことに心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
中種子町立中種子中学校 山下淳宏校長先生