実施状況の詳細
当社にとっては前回の大事業であった「平成大改修工事事業」を記念して、平成15年3月に刊行された「三笠山春日神社誌」の続編との位置付けとなる本式年祭記念誌の刊行は、実は数年前から少しずつ準備をおこなってきたものであり、今回の刊行により、現時点での当社に関する一応の記録保存が終了出来たと認識している。ただ、社報等を通じて古写真の収集を呼び掛けたものの成果が得られなかったのは残念である。
こうして平成22年4月に刊行された「三笠山春日神社 御鎮座千二百年祭 記念報告誌」は700冊を印刷し、全氏子・式年祭全奉賛者のほかに地元行政関係、県内神社関係者などに配布された。結果的には、1000年祭1100年祭の記録保存が不十分であったことから今回の式年祭の計画に苦慮したのであるが、次回1300年祭では、本誌を参考に私たちの子孫の手により必ずや執行してくれるものと信じるものである。
経費
800,000円(印刷費)
成果
22年半ばから浮上した国登録有形文化財への取り組みの発端となったのも、これまでの二冊の刊行の成果ともいうべきものであった。つまり、「社殿の改修維持と記録の整理保存」を数年来の命題として氏子とともに取り組んできた当社の姿勢が、行政による文化庁への紹介と登録への調査と繋がった。
問題点、反省点並びに改善案
準備期間を十分とったつもりであったが、上記[状況]にも記した通りに古写真の収集がままならなかったこと、経費の都合上、紙数をある程度抑えるために、用意した原稿量や掲載希望写真数の一部を割愛せざるを得なかった点などがあげられる。