(ひもろぎ苑)
実施状況の詳細
氏子有志より「神道に関する勉強会を開催できないか」との依頼を受け、平成22年2月より月1回のペースで古事記の素読会を開講。記紀神話に親しみを持っていただき、神道を身近に感じてもらうように実施している。テキストは日本文化興隆財団の『古事記に親しむ』講師佐久間靖之先生の素読本を中心に、皇學館大学・当県神社庁教化委員会共編の『日本書紀<神代巻>を読む』を副読本に活用。講座の進め方は佐久間先生の主催する「古事記に親しむ会」に倣って進めてゐる。平成22年2月19日を初回に実施、継続中。現在会員8名参加。
経費
教材2冊
「古事記に親しむ」佐久間靖之著 単価2,100円
「日本書紀<神代巻>を読む」皇學館大學・当県神社庁教化委員会共編 単価3,150円
参加費 1人1回1,000円(資料代込み、500円は積み立てして年末に忘年会経費に充てる)
成果
少人数ながら6名から8名に増員、小学生も参加する。特に本年は古事記撰上1300年ということもあって参加者自身古事記や神道に対する意識が高まってきている。参加者で実際に神話に出てくる禊を体験したいと言うことで昨年、県内神職有志が開催した寒中禊に参加されるまでに至ったことは大きな成果である。
問題点、反省点並びに改善案
2年間継続してきたが、受講者の理解度を見ながら進めてきたのではあるが、進み方が遅すぎるかもしれない。
古事記の素読で精一杯の2年間であったので、素読に慣れてきたら、雅楽の体験や鎮魂作法など実践の神道体験も取り入れてやっていきたい。
同種の計画を持つ神社へのアドバイス
財団主催の「古事記に親しむ」素読会セミナーには実際に数回聴講した。佐久間先生が主催されている素読会にも参加し、その雰囲気や導き方を体験してきた。遠方なのですべて参加は出来ないので財団に協力していただき、講義の音源を毎月郵送していただいている。いわば通信講座「古事記に親しむ」というやりかたで、自分自身が勉強しながら進めることが可能である。
古典はとにかく理屈を考へずに大きな声で素読することが大切と教わった。一人で読むよりも大勢で読んだ方が楽しいということがわかった。解説はやりすぎると前へ進まなくなるので、要点を押さえて、箇条書きの資料を添えて解説に変えることもある。
巷に流れる様々な学説や解釈を議論せず、ありのままの原文を味わうことを目的とするので、歴史的考証とか学術的なことには踏み込みまない。素直に読んで、素直に解釈しましょう、というスタンスで進めている。