境内裏山の四季を通じて色づく山へと植樹の実施

愛媛県 湊三嶋大明神社 平成21年~24年実施

令和2年03月14日

 

         (寄付・奉納者の名札)

実施状況の詳細

第11期指定終了後の活動計画に「神域裏山に桜の木の植樹、山の手入れ等森、杜を再認識し四季を通じての色づく鎮守の森づくりへと青年会、子供たちにスタンスを向けていきたい。」第11期を活動しての副産物的な活動である。一本一本の木を地域住民による寄付・奉納者の名札づけ、1年目に32本の桜の植樹が行われた。また小学生低学年の児童達はドングリを発芽させることに挑戦、今まで境内で見かけなかった母親達の姿が見受けられる。大別すると、二つの植樹のタイプに分かれる。ひとつのタイプは子供たちが境内で集めた椚のどんぐりを発芽させ裏山への植樹(植え替え)、この活動が地域の子供会まで発展すると、秋になるとどんぐりひろいの親子連れの参拝が非常に多くなった。もともと神社山には御神木に匹敵するような椚の大木が3本ある。子供たちに「あの大きな木はどんぐりのお母さん、お父さん、どんぐりの神様かも!などと話すと」いつの日か子供たちは、大木に手を合わせたりもした。

もうひとつのタイプは人生の節目の記念に桜の木の植樹である。念願かない志望高校に合格した中学3年生、志望大学に合格した高校生と祖父、諸々念願かない喜びあふれる、小、中、高生、桜の苗木、少々成長した木、高額だったと思われる。必ず母親、祖父母に連れられて植樹に来る。境内の平らなところは桜の木でうまった。地域の人達は数年後のお花見を楽しみにしている。子供達の植樹に刺激されたか、喜寿を迎えた御婦人が、しだれ桜の苗木を持って「宮司さん植えとってな・・」喜寿まで元気でおられれたのは氏神様のおかげであると感謝の植樹。

植樹を進める中で、木々の鳥の巣箱を掛けようとの声が青年保護者よりあり、愛護班の子供たち、保護者と巣箱作りを行い巣箱の数を増やしつつある。また、地域の小学校1年生による自然教室(どんぐりひろい、どんぐり植ゑ)が境内で校外授業して開催された。学校長より感謝をされた。

経費

1年目  48,700円   苗木代(松山市緑化推進基金で賄う)

2年目  28,000円   雑木、下草刈慰労会費

3年目     33,000円   慰労会費

成果

植樹を通じての氏子とのかかわり、とくに青年家庭、子供達、学校との校外授業の場所として境内、鎮守の森が認識されたこと。文化遺産とも言える日本の抒情を培い、古い文化を大切にするという心を子供たちの間に育むことができているのでは?

神道の自然観の啓発と境内の保全に大きな力になっている。青年家庭とのつながりがたくさんできたこと。

問題点、反省点並びに改善案

活動期間が晩秋から春先までくらいしか出来ないこと。(スズメバチ対策)

植樹と神社山の里山化に具体的な計画を持たずに進めた点。

同種の計画を持つ神社へのアドバイス

目的意識を明確にしての取り組みがおおいに必要である。最終的に何につなげたいのか、最終目的を持たないと、植樹しただけ、里山にしただけで終わるのではなかろうか。

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