(神棚の無償配布)
実施状況の詳細
第11期指定を受けての活動計画に「神宮大麻1,000体頒布達成」を掲げ様々な活動を実施した末、平成11年に宮司就任以来の目標が達成ができた。平成11年には370体の頒布数であった。平成19年1,012体の頒布に至った。9年の歳月を要した。1,000体の達成までは神社総代の意識改革と総代さんとの信頼関係の構築であったとふりかえる。意識改革においては神宮の御参宮であった。意識が変革し、信頼関係が構築されると緩やか、停滞しながら増体していった。
しかしながら神社総代、役員も高齢化が進み総代会を中心に増頒布するのは、行き止まり感を感じていた。もちろん宮司自らが1,000体の数を常に持ち総代と常に話し合いの上、大麻の発注をしてきた。「どの町が今年は何体増体できるのか」話し合いを毎年進めてきた。高齢化が進み増体分と自然減との戦いである。この様ななかで生まれてきたのが「伝統文化こども教室」の母親達の大麻頒布奉仕であり、青年団神輿グループの青年達の神宮体麻頒布奉仕である。第12期に於いては「神宮大麻、頒布率50%の達成」を目標に事業活動を行ってきた。平成20年1,062体、毎年、毎年コンスタントに増体していくことを念頭におき、神社総代、役員、敬神婦人会の青年婦人、青年会、で活動している。今までの神社役員、地域の顔役の頒布推進は頭打ちになっている中での増体に向けては青年家庭への頒布推進しか増体対策はないものと思われる。ここで青年家庭婦人、青年会との輪をいかに広げられるかが宮司の責務として活動してきた。御参宮により青年の意識改革、「伝統文化こども教室」の母親に必ず祭礼の神事に参列していただき、代表者が玉串を奉っている。常に「神社、神様、」を意識させることにより、子供たちだけでなく母親までの教室になっていると思われる。青年家庭婦人は、子供達の同級生の家庭を訪問している。神宮大麻頒布問答集、宮司の作成した神棚を持参して22年より神社の法被を着用した地域の神社総代が同行している。職業婦人が多く日曜日の数時間であるが奉仕している。形は完成されたと思われる。青年会に於いては、男のつながりでの青年家庭への頒布奉仕活動を行っている。青年会神輿袢纏を着用して。「神宮大麻頒布問答集」にて社務所にて練習会も行うことが出来た。神棚のない家庭が多いのが難点である。やはり休日の頒布活動である。宮司は23年神棚を30棟作成した。
*男のつながりとは消防団、ソフトボール、おやじの会など諸々地域の団体。
経費
12,000円 神棚作成用木材他
成果
平成21年・1092体、平成22年・1,112体、平成23年・1,131体。
第12期3年間での増体は69体であるが年間自然減、及び服忌による年間減は4%位あるので、新規奉斎家庭と表現したほうが正確である。
21年・65体、22年・69体、23年・49体の新規奉斎である。第11期、第12期を通しての増体は338体、頒布数、頒布率の目標達成できたが、数字以上に成果として現れたのは頒布組織の確立が出来つつあることである。
また、青年家庭婦人、青年会神社のお世話人的な人材が発掘されたことにあると思われる。次期世代である青年家庭へ一歩二歩近づくことが出来たのは成果ではなかろうか。
神社独自の神宮大麻頒布問答集の作製はとくに青年会には強力な武器になった。また宮司の作成した神棚も無償配布の為、神棚を持たない家庭に経済的負担をかけずに頒布の向上につながったと判断する。
問題点、反省点並びに改善案
自然減との向き合うと増体計画とずれが大きく出てくることがある。自然減の読み、増体計画の数字の読みをいかに的確にするかで増体の数値が出てくるとおもわれる。
同種の計画を持つ神社へのアドバイス
御参宮を回数多く行うべきである。
多くの協力者、人の輪をしっかり神社を通してつくることである。組織までつくり終えることが大切ではなかろうか。
【その他】平成23年5月25日 神社本庁設立65周年記念表彰 神社本庁総裁 池田厚子